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– 研究に関して –
Q.研究内容について知りたいのですが?
A.これまでの研究内容はHPの「Research」のページの【これまでの主な研究】に記載してあります。
各項目をクリックすれば、解説のページにリンクします。
さらに詳細を知りたければ、発表した論文名をクリックして原著論文を読んでみてください。
現在実施している研究テーマは、HPの「Research」のページの【現在取り組んでいるテーマ】の通りです。
【これまでの主な研究】を発展させた内容です。詳しい内容が知りたければ、メールしてください。
Q.各人の研究テーマはどのように選ぶことになりますか?
A.大枠は教員が候補を示します。
個別に面談しながら、個人の興味や適性、研究室全体としての研究戦略などを考慮して決めて行きます。
学生自身による独自のテーマも歓迎しますが、学部生にそれを求めるのは難しいと考えています。
しかし大学院生によるテーマ提案は、むしろ必要と考えております。
Q.与えられたことだけこなしていれば卒業・修了できますか?
A.できません。教員が考えるテーマは大枠にすぎません。
研究実施やその方向性は、逐一ディスカッションをして、教員をはじめ研究室のメンバーで一緒に考えて行く事になります。
目的を達成するための具体的な実験方法、データ解析、結果のまとめ方などは自分自身で考えて進められるようにして下さい。
そのためには関連分野の原著論文・総説の検索、精読、理解が必要になります。
Q.研究の進め方が想像できず不安です。
A.皆さんは研究の初心者なので当然です。
まずは研究テーマに興味を持ち、自ら周辺分野の先行研究を調べる事から始めましょう。
進め方は人それぞれです。自分にあった進め方を見つけられるように手助けします。
Q.英語は必要ですか?
A.必要です。研究に必要な情報は先行研究の論文にあります。これら論文はほぼ100%が英語です。
また、ジャーナルクラブでは英語の原著論文についてプレゼンテーションしてもらいます。
研究室に配属された時は読めなかった英語も、数ヶ月訓練すれば読めるようになってきます。
Q.学会発表はできますか?
A.誰でも頑張れば学会で発表できます。大学院生は最低でも年に1回の学会発表をしてもらっています。
学会では発表のみならず、他の研究者の研究を勉強してもらい、同じ分野の著名な研究者や同年代の学生との交流もしてもらいます。
研究成果次第ですが、国際学会での発表も可能です(特に大学院生)。
Q.原著論文を発表できますか?
A.原著論文を発表することは当研究室の重要な目標の一つです。
研究室での研究活動に真摯に取り組み、原著論文を書けるように努力してください。そのための指導もしていきます。
原著論文を執筆することにより、自らの研究を客観視する能力、論理的な思考能力など、今後の人生において重要な能力が身につきます。
Q.研究室の研究レベルを知りたいのですが?
A.研究レベルを客観的に評価するのは難しいですが、現在のところ、発表した原著論文の数、発表した論文が他の研究者の論文に何回引用されているか(被引用回数)などで評価することが広く用いられています。
他の研究者から注目されている論文は引用される機会が多くなります。
当研究室の教員のこれまでの原著論文に関しては、publonsやResearchGateをクリックすればわかるようになっています。
研究室の研究レベルをさらに向上させていくために、君たちの新しい力が必要です。
Q.研究設備は?
A.研究室は2012年4月に立ち上がり、少しずつ研究設備拡充を行ってきました。
これらの機器と、学内の共通機器などを利用することにより、研究を遂行しています。
さらに充実した設備を整えるため、教員は研究費獲得に日々挑戦しています。
幸い、これまでに数カ所の機関から研究費や研究助成をいただくことができ、設備拡充や試薬購入ができております。
今後益々研究を発展させるためには、さらに多くの研究費を継続して獲得しなければなりません。
そのためには研究室で行おうとしている研究内容が魅力的であること、インパクトのある原著論文を数多く発表していることが必要です。
つまり、皆さんの研究室での活躍が必要不可欠です。
– 教育に関して –
Q.コアタイムはありますか?
A.月~金の10:00~17:00(昼休み1時間含む)の間にコアタイムがあります。
原則的にコアタイム中は研究室に在籍するか所在がわかるようにしてもらいます。
午後になって起きて夕方から研究室に来るというのでは安全上も、教員とのコミュニケーションする時間をとるうえでも、そして何よりも自分自身の生活リズムを作る上で問題があります。
継続的な力を発揮するためには規則正しいリズムで生活することが重要で、当研究室では学生の生活リズム作りを支援するために上記コアタイムを設けます。
Q.その他の教育について教えてください。
A.週1回のジャーナルクラブとデータクラブを実施しています。
ジャーナルクラブでは輪番制で皆さんに最新の英文原著論文のトピックを調べて紹介してもらいます。
最新の研究トピックについて勉強できます。
データクラブでは研究の進捗状況と今後の計画について報告してもらい、研究室全員で研究内容を理解し、意見交換をします。
中間発表会も実施し、卒論、修論、博論作成の方向性を決めて行きます。
Q.成績が悪くて不安です。
A.成績が悪くても研究者として、会社に入って社会人として立派に活躍している方々は多くいます。心配不要です。とは言っても勉強はおろそかにしないでください。
小学校に始まり、中学、高校、大学3年生までの学びは、授業・講義での聴講や試験のための勉強といった、どちらかと言えば受動的な学びが多かったと思います。
研究室での学びは、研究のために関連分野の情報を自ら収集し、それらを系統だてて整理し、自らの研究に役立てていく学び、すなわち能動的な学びです。
社会で必要となってくる学びは、この能動的な学びが主となってきます。研究室でその能力を鍛えましょう。
Q.雑用はありますか?
A.教育・研究に関係のない雑用は一切ありません。
ただし間違えないで欲しいのは、例えば物品を購入するために業者とやり取りする、実習や研究交流会の準備や手伝いをする、後輩を指導する、学部生に研究室の紹介をする等は教育の一環なのであります。
例えば物品購入に関してですが、研究室によっては学生には一切関知させないという方針のところもありますが、当研究室では研究に必要な備品選定等に学生の意見を取り入れて行います。
物品選定の最終決定(いわゆる会社でいう決済)は当然ながら教員が行い全ての最終責任も持ちますが、物品の選定の過程では学生の裁量を大きくしています。これは将来社会で必ず必要になるスキルだからです。
私はいくら勉強ができて研究能力が超一流でも、業者との交渉や物品選定根拠の上司への説明・説得等ができない限り、会社や研究組織に入ってから困ると思っています。業者との交渉等に学生を参加させるのは、「研究室は大学と社会をつなげる組織の一つであり、学生にとっては社会に出るための準備教育を受ける所である」という理念があるからです。
– その他 –
Q.研究室選びに関して
A.研究室選びは悩みますが正解は一つではありません。研究室に何を求めるかで変わってくるでしょう。
ただし指導教員の教育に対する考え方、研究のアクティビティの高さなどを調べると、自分が何を重視しているのか、そして興味のある研究室はどの程度自分の希望とマッチしているのかがわかるかと思います。
研究室の研究内容や指導教員の教育に対する考え方はHPや直接話をして情報を集めるとよいでしょう。
研究のアクティビティの高さに関する情報ですが、一つには毎年発表している原著論文や学会の数、さらに真剣に調べたいのであれば前述した(「Q.研究室の研究のレベルが知りたいのですが」の項目論文の被引用数などを調べれば、研究室の研究が世界的にどのように評価されているかわかるでしょう。
いずれにせよ一番大事なのは研究室に実際に足を運んで指導教員や先輩学生と直接話をしてみることです。
Q.年間スケジュールはどうなっていますか?
A.4月と9月に中間発表会、夏休みには他大学との合同セミナーなどを開催しています。
イベントは大学祭(剣祭)での研究室開放、夏のBBQがあります。
その他のイベントや飲み会は学生が中心に企画して実行しています。
Q.学部卒業、修士修了に求められるものは?
A.学部卒業に求めていることは、自分の研究のテーマの目的を一般の人でもしっかりと理解できるように説明できるようになることです。
そのためには自分自身がやっている研究や実験の詳細はもちろんのこと、その背景を理解している必要があります。
またそれを効果的に発表する力も身につけている必要があります。
前者は日常の研究室での研究活動で身に付き、後者はジャーナルクラブやデータクラブなどのミーティングなどで発表する機会で身につきます。
いずれも研究室の活動に真摯に取り組むことで身につくものです。
修士には、上記に加えて自分自身で考えてそれを具現化する力をつけてもらいます。
自分自身の考えをまとめて人を説得する力は、例えば中間発表会で自分自身のテーマについて提案・発表する機会によって身についてきます。
Q.勉学以外で研究室生活で学ぶことは?
A.社会人力です。
コミュニケーション、仕事(研究)への取り組み、心がけ、プレゼンテーション、ディスカッションなどのスキル向上を目指してください。
Q.大学院(修士課程、博士課程)進学に興味があります。
A.大学院進学を積極的に応援します。
研究に興味があれば、是非進学を検討してください。
自分の適性と照らし合わせ、将来どのように社会で活躍したいか、そのためには何を学ぶべきか、何が必要かを考えてみてください。
専門分野でのリーダーとして活躍するための学びが大学院にはあると思います。
大学教員や研究者を志す人には博士課程への進学をおすすめします。
– 博士研究員について –
Q.博士研究員(ポスドク)として参加したいです。
A.Ph.Dを取得した博士研究員はいつでも歓迎しております。学振PDの申請についても相談をお受けしますので、気軽にご連絡下さい。研究内容についてはHPにも記載ありますが最新の進捗状況についての説明を希望される方は対面、Zoomどちらでも対応致しますのでアポイントの連絡をお待ちしております。
Q.他大学から大学院生として参加したいです。
A.他大学を卒業見込み、あるいは卒業され、本学大学院へ進学をご希望の方、大歓迎です。大学院の入学試験が8月と3月に実施されますが、なるべく早めにご連絡いただけると助かります。説明を希望される方は対面、Zoomどちらでも対応致しますのでアポイントの連絡をお待ちしております。
その他の研究室に関するご意見、ご質問は、メールで受け付けております。
大学院の入試説明会の日程等の詳細は本学のホームページをご覧ください。
内容については、研究・教育方針に共感させていただいたhttp://www.phot.elec.keio.ac.jp/index_jp.htmlを参考にさせていただきました。